美術工芸展


W杯盛り上がりの中、全然関係ない話題で恐縮ですが、今週の金曜日(23日)まで"日本の中にあったドイツ"を描いた、「バルトの楽園」という映画が公開されています。先週の土曜日(17日)に封切されましたから、ちょうど1週間の上映ですね。ドイツ好きな方なら、日本で年末になると必ず耳にする第九の始まりが、日本の収容所に入れられていたドイツ兵俘虜たちの演奏である事をすでにご存知な方もいらっしゃるでしょう。「バルトの楽園」はその時の実話を基に作られた映画で、第一次大戦中、中国の青島から連れてこられたドイツ人俘虜と、彼らを迎えた四国徳島の坂東の人々との交流を描いた物語です(第二次世界大戦のインパクトが強すぎて、「日本とドイツ」というとどうしても同盟国のイメージが湧いてしまいますが、第一次世界大戦中は敵国同士でした。)松平健演じる収容所長・松江豊寿も実在の人物で、軍部や部下から反発を受ける中、ドイツ兵を人道的に扱う事を貫いていきます。その彼を中心に、ブルーノ・ガンツ演じる青島総督、日本人と結婚しているドイツ兵、その娘、本職のパンを作る事で生きる事に再度喜び見出していくドイツ兵に、その彼の傷の手当てをする日本人母娘、ドイツ兵を先生と慕う日本人学生に、母親に手紙を書き続けるドイツ兵、息子を戦争で亡くしドイツとドイツ人を憎む日本人と植物を通して子供達と交流をはかるドイツ兵、と、様々な人物が登場します。大作かどうかは観客それぞれの意見にわかれるでしょうが、日本の収容所の中で、ドイツ人がどのような生活を送り、また敵であった日本人と交流をしていたのかというのを見るのはとても興味深かったです。ほわーんと温かい気持ちになるような映画でした。

上映映画館情報はコチラ(予告も見れます。)

人形劇「ファウスト」

ちなみにこれらのポスターは坂東収容所内の印刷所で刷られたもので、映画館にポストカードとして販売されていました。