気がつけばほぼ前回の更新より1年も経ってしまっています。暑い夏、皆様いかがおすごしでしょうか?

昨年、パソコンが壊れ新しいマックに写真をどう取り込むか悩みながら、パリとフランクフルトを頻繁に往復していた私。仕事の合間ですから、結構疲れていました。ドイツ語の勉強を中断してフランス語を再度勉強し始めたら、面白いのはいいものの、難しい。学生時代に習ったものはなぜかすべて抜けている。仕方ない、もうかれこれ10年も経っているんだから、と自分を慰めるものの、発音がこれまた通じません。しかもドイツ人との仕事中、フランス語が頭の始めに出てきてドイツ語に切り替えるのが難しくてかなり辛かった。で、英語にしたら文法がドイツ語の順番になって英語も間違っている。中途半端な2009年になってしまいました。

このままでは私は何語もマスターできない人になってしまうと年始2010年に気持ち改め、再度ドイツ語をまずは頑張ることに。(といっても、フランス語の響きに負けてたまに浮気しますけれど)というよりも、実は2009年から移民に関する新たな法が設定されて、5年間滞在した移民が永住ビザを更新する際に今までは必要なかった語学と政治/歴史/文化のテストが必須となりました。だからそのテストのためにまた再開したのです。もちろん以前にドイツの大学で勉強していた人とか、ドイツ人と結婚して5年以上経っている人などは免除されるという例外もあるようですが、残念なが私にはそれらの例外が当てはまらなかったのです。

2010年の6月にビザが切れてしまう私は5月に申請に行き、そこでひとまずビザを延長し上記の説明を受けてました。7月に長い休暇があったのでこの間、政治/歴史/文化のテストに関する講習を受けました。全部で10回の講習で最後の講習日にテストも行われます。テストは全部で25問がコンピューターより250問の中から無作為に選択されます。すべてマークシートなので250問すべて答えを暗記すれば簡単に答えられます。でも、せっかくドイツに住んでいるんだから、ドイツの政治を学べばより住みやすくなるだろうし、歴史を学べに第二次世界大戦で日本の同盟国であったドイツの複雑な歴史を理解できるし、文化を学べばより同僚とうまく接せられるのではと期待して臨みました。

最初の2回は仕事で行けず3回目から出席したのですが、政治の授業でした。先生は黒板に政治の単語をぎっしり書いていて、前回の復習といって9人のクラスメイトを端から当て始めました。当てられた生徒はその単語の意味をドイツ語で説明していました。教科書もろくに読まずに行った私は、もう頭が真っ白。幸いにも先生は私が休んでいたのをくんでくれて、その場は免れました。生徒にテストのためではなく今後の私たちの生活のためにきちんと理解して欲しいと強く望まれる方だったので、生徒達の質問に細かく丁寧に答えてくれてとてもいい先生でした。反面その熱意から、その日の授業の終わりには小テストと口答テストがあり冷汗ものでした。答えられない生徒には、その人がきちんと理解できていないことを見抜き、分かるまで厳しく徹底指導。すべてドイツ語だから1分足りとも私は気が抜けない授業でした。しかも生徒達は私と同レベルもしくは上のドイツ語レベルのため、流暢に話す生徒の会話の知らない単語を辞書ですばやくチェックして且つ政治の話を理解しなければいけないのはかなり苦労しました。以前ドイツに関する本を読んでいたのですが、いざ自分の言葉で説明するとなると、話は別です。

生徒はアジア、アラブそしてアフリカ大陸出身で、同僚もいましたがほぼ全員が仕事も別の分野なのでいろいろ休憩時間に話し、ドイツにいる同じ移民ならではの話をしました。アフリカ出身の友人がいますが、今までに政治のつっこんだ話などしたことはありませんでした。でも授業が授業だけに、話題は世界における欧州や米国を中心にした政治や歴史。ドイツでは欧州出身の人はビザなく仕事も生活もできるので、授業にはヨーロッパ人は誰もいません。だからという訳ではないのですが、アフリカと欧州の利害関係やアジアと欧州の格差など、かなりシビアな話をまじめに討論しました。語彙不足で討論できなかった話題もあり、改めて語彙力のなさを実感。

ドイツでは移民にもドイツ語を(初級のみ)安く勉強させてくれるインテグレイションプログラムがこの新たな法とともに始まりました。初級コース終了者はこの授業の前に語学のテストを受け、テストに受かった者が最後にこの授業を取りテストを更に受けて終了するそうです。移民に安く語学や先の授業を提供するドイツという国は非常に素晴らしいと思います。日本ではどのようにあるのでしょうか?特に今回のような授業を受けるとなるとかなりの費用が発生するのでは?先生にもよるでしょうが、今回の先生に出会えた私はラッキーです。かなり質の高いコースというか、すごい満足できたので感謝です。
ちなみに語学の授業については、ビザ更新の時に語学レベルをチェックされていて、お役所の人が?と思った人に学校へ行くように勧めているようです。実際にコースで出会った同僚でもお勧めされて急いでこのコースの前に学校に通ったと行ってました。

そして昨日、約2週間ぶりにようやくテストの合否がポストに入ってました。勉強したかいがあったのか、満点で合格できました!いつも授業のテストではいくつか間違えていたので嬉しかったです。

目下ドイツでは移民規制が厳しくなるものの、移民としてきちんと勉強しようと思えば安く質の高い授業が受けられるのです。今まではこのテストがなかったので、始めはなぜテストなんてと不安に思いました。が、受講し勉強した後の今となっては、ここドイツで生きて行く上で最低限必要なものを教わった気がするので非常に良かったと思っています。これを機により精神的に豊かな生活ができるように心がけたいと願いました。