数十年ぶりという大量の雪が降り、寒さもどんどん厳しくなってきたドイツ。
久しぶりにドイツで迎えたお正月はあまりにも寒かった・・
そこで、思い立って温泉へ行ってきました!
行く先は、バーデン・バーデン。
ドイツ語でバーデンBadenとは、入浴や温泉を意味します。
それがそのまま街の名前になっているバーデン・バーデンは、言わば温泉のなかの温泉。
”ヨーロッパ屈指の高級保養地”という、いかにも高級そうなイメージがあってこれまでなかなか足が向かなかったのですが、行ってみると想像の何倍も良くて、なぜ今まで行かなかったんだ!?と後悔しました。
広々とした温泉プールや森の中のサウナがある「カラカラ浴場」と、ルネサンス様式の宮殿のような美しいお風呂を巡る「フリードリヒ浴場」。
どちらもうんと楽しくて気持ちよくて、見も心も癒されました。
温泉大好きなもので、ドイツでも温泉を求めてあちこち行きましたが、ここがダントツで一番良かったです。
たしかに、高級ホテルやブランドショップ、高級オーラをぷんぷん匂わせている人も多くて街全体が優雅な雰囲気ではあるのですが、そういう点にあまり興味がない私にとっても、バーデン・バーデンは魅力的な街でした。
そのうえ、「シュヴァルツヴァルト(黒い森)」という最高のロケーション。
少し行くとこんな清々しい風景が広がっています。
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”黒い森”が真っ白な森になっていました。

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森の中を運転中に偶然通りがかった、おとぎ話に出てくるようなかわいい村。

寒いのは大の苦手なので冬に対しては消極的だったのですが、今回初めて、冬ならではの美しさや楽しみに出会ったような気がしてハッとしました。
何事も前向きにいかなきゃいかんなあと反省。


バーデン・バーデンから車で20分。
標高800mの山中に、突如あらわれるシュロス(城)ホテル「Bühlerhöhe」
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世界中のVIPも憧れる高級ホテルだそうで、ゆったりと贅沢な雰囲気が漂っていますが、ちっとも堅苦しくなく、お茶だけの私たちにもフレンドリーなサービスでした。


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ロビーの窓際の小さなテーブル席は絶景が望める特等席。


こんなに豪華なホテルなのに、ケーキはどかん!と素朴なドイツ風なところが微笑ましい。
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(手前)濃厚なチョコレートケーキには黒い森地方特産のお酒、キルシュがたっぷり。(奥)ナッツ入りの生地にさくらんぼ、クリームにチョコレートと、どこかシュヴァルツヴァルダーキルシュトルテ(黒い森のさくらんぼケーキ)を思わせるチロル風アーモンドトルテ。


バーデン・バーデンの街にはクリスマスのきらきらがまだたくさん残っていました。
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お菓子屋さんのショーウィンドウもクリスマス続行中。コンディトライ兼ホテルの「Cafe Beeg」。


街中は夜になると人影もまばらで、ちょっと怖いくらいに静まりかえっています。
温泉客は多いはずなのに、いったいみんなどこにいるのだろう?と不思議に思っていたら・・
ここに集っていました。カジノ!
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外の静寂とは裏腹に、中はすごいことになってます。

このドイツ最大にして最古のカジノは、往年の大女優マレーネ・ディートリッヒが「世界一美しいカジノ」とお気に入りだったそうです。
せっかくだから、と私たちも潜入してみたのですが・・
一歩足を踏み入れるとそこは豪華絢爛な別世界。
映画なんかで見ていたギラギラした世界(←アメリカ的?)とは違ってもっとしっとりと落ち着いた雰囲気だったものの、何ともいえない独特の熱気に圧倒されてクラクラしてしまいました。
こんなに濃い人間観察の場は他にはないだろうと思います。
各国のミリオネア、ギラギラの成金ふう、いかにもマフィアふう、アジアからの出稼ぎ者・・と、ありとあらゆる人種の人たちがルーレットに興じる様は異様な迫力があります。
数百、数千ユーロという大金を賭けているというのに、それが消えても増えても、ここでは誰も喜んだり残念がったりしないことに衝撃を受けました。みんな無表情のまま、ただひたすら賭け続けるんですよ。
お金って何なんだろうなあ・・
2ユーロ賭けて一喜一憂できる私たちってとても幸せなのかもしれない、としみじみ思ったことでした。
いやはや、刺激的な社会見学でした。


■世界あっちこっちスイーツめぐり
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