先日ミュンヘン滞在中訪れたベルヒテスガーデン。
ここは戦前、戦中ヒトラーが家を持っていたことでも有名な避暑地。
家は戦後なくなってしまいましたが
彼が山の上に作ったティーハウスは現存しており
ケールシュタインハウスとしてレストランが営業中。
有名な観光地として世界中から観光客が訪れるのだ。
ちなみにアメリカ人には戦後アメリカ軍がイーグルスネストとして
使用したことで、この名で知られている。
場所はザルツブルグが程近いドイツ・オーストリアの国境沿い、
アルプス山脈の麓である。

ミュンヘンから車でおよそ1時間半。
ザルツブルグ方面のアウトバーンに乗って、ベルヒテスガーデンの出口で降り
そこからは一般道で山に向かう。
ベリヒテスガーデンの街の中心部にあるロータリーに入り、Kehlstein方面へと抜けていくと
そこからは最大勾配「24%」というエンジンうなりまくりの道をのぼり駐車場へ。

ここからケールシュタインハウスへは自家用車では登れない。
行くにはバスか徒歩しかない。
バス停
これがバス停。
往復チケットを買い、到着を待つ。

まだ上
これがバス停から見たケールシュタインハウス
本当に豆粒のよう。
ここからおよそ20分かけて山を登るのだ。
ケールシュタインハウス麓より

バス
そしていよいよバス到着。
待ち構えた観光客が数台のバスに乗りわけ、目的地へ!

道中
20分のバスでの旅は「他では味わえない体験」と自らアナウンスするだけあり
なかなかにスリリング。
熟練のバス運転手が断崖絶壁の山道を高速で登っていくという
ジェットコースターライド。
眼下の米粒大の町並みがまた、美しいんだけれども・・・
高所恐怖症の人にはこたえるかも・・・

バス到着
バスが山の上のバス停に到着!
ご覧の眺めが味わえる場所にやってくるわけですが・・・

しかし・・・

まだケールシュタインハウスにはたどりつけていません!

もうちょっと
ケールシュタインハウスはここ!

あらっ まだ上・・・

じゃあここから先はどうするのか??

トンネル入口
バス停のところにあるトンネルに入っていくのです。

1938
上に「1938年建設」と彫られています。

このひんやりとした薄暗いトンネルに入っていった先の突き当たりに
なにがあるのか?

鍾乳洞?

更なる山道?

冷蔵庫?

いやいや実は・・・
エレベーター
金のエレベーター!
さすが独裁者は発想が違います。

山を削って、124m上にある建物に垂直に上ろうというのだ。
それもエレベーターは金です。Gold。
なんとこのエレベーター、当時のままの形で残されていて
動力も1938年に完成したときから使われている
ディーゼルエンジンをメンテナンスしながらそのまま使用しています。

乗ること30秒ちょっと・・・ついに山頂に到着。
扉が開くと・・・そこはケールシュタインハウスの内部。
そして外に出てみると・・・
ケールシュタインハウス正面
これが正面からみたケールシュタインハウス。
ようやくたどり着きました・・・
看板

アルプスを一望できるすばらしい眺め!
眺め左

写真右下にはザルツブルグの街が広がっています
眺め右

さすがにたどり着くのが困難なだけに
この隠された場所の眺めは言葉には表せないほどのすばらしいもの。
アルプスの雄大さと、広がる台地の美しさ、そして
一つ一つは米粒ほどの家屋が並んだ整然とした雰囲気。
それをとっても息を呑んでしまうほど。
正面2

この建物を断崖絶壁に作らせながら
たどり着くのが大変だったからでしょうか?
ヒトラー自身は10回ほどしかここにやってこなかったのだそうです。

現在はさきほども書いたとおりレストランになっているのですが
なかなかの味で、評判も上々。
夏場であれば外で雄大な眺めと共に味わうこともできますし
そうでない場合はナチスが会議で使ったという室内のホールで食事ができます。

このホールには当時のまま残された暖炉も見ることができます。
暖炉

ここを訪れる際は、裏手にまわることも忘れないでください!
これまたすばらしい絶景です
裏側
山の前を雲が流れていく姿
そして岩肌がむき出しになった鋭角な頂はまさにアルプス!

裏側からの眺め
こちらがケールシュイタインハウス裏側からの眺め
真ん中に見える湖がこれまた観光地として有名な
Koenigsee(ケーニッヒゼー「王様湖」)
この湖では遊覧船に乗ることができます。
右に見える高い山は 標高2713mのWaltzmann(ワルツマン)

すばらしい眺めを堪能した後は
再び山の麓へ・・・
そう!また20分ほどのバスでのジェットコースターライドで駐車場へ
下りもスピードが出て・・・なかなかしびれます!