昼間は他の日とあまり変わらないように見えたこの街。

明日は祝日なので、店が開いていない。
ちょっと足りなそうなものだけ買い足しておこうと、19時半頃スーパーに行った。

ドイツのお店は、20時まで営業が許されている。
(大都市ではワールドカップで21時まで開いているところもある模様)
うちの街は、普段と変わりなく、スーパーなど、20時まで営業。
で、後30分で店が閉まる時って、それほど列はできないのですが、
今日は違った。
高校生くらいのがいっぱい。みんなビールを買い、ウォッカを買い、長蛇の列。

開幕時から、野外プールの脇の大きな広場を囲い、仮設観戦場ができているのだが、そちらは有料。そこまでいって、ビールとか持ち込めるのかなぁと思いつつ、店を出ると、わらわらとでてくる人々。
ドイツの国旗をスカート代わりにはいているおねぇちゃん、腰巻きにしているお兄ちゃん、マントのように羽織っている少年、いろいろです。帽子も、タンクトップも、Tシャツも、トリコーも、何でもありだね。

車から旗を出して走っている人もいる。
道々、歩いていると、ドイツの国旗も結構掲げられている。
ドイツ国旗の売り上げは、前回と比べて10倍に増えたそうな。
やっぱりねぇ。
みんな、スポーツ系ののりで、政治色はあまりないらしい。
(ネオナチは一部でこれに便乗してデモをして、反対グループと警察ともめたりしていますが)
今日は、ただの大スクリーンが、街の憩いと散歩の場であるネッカー側の中州に設けられているらしい。それで、人がたくさん出ていたんだね。


私の住んでいるところはネッカー川に面した住宅街の一角なんだけど、ユースホステルの近くで小中学生くらいの子たちが遊んでいるのが、目についた。彼らはサッカー、見ないのかしらと思いつつ、100mくらいさきの自宅へ。

試合が始まってからは、とても静かになったこの界隈。

ハーフタイムに、ちょっと足音が聞こえたくらい。

それが、ロスタイムに得点が入れられるや、
あちこちで歓声が上がる。

川の中州の大スクリーンまで、歩いて10分くらいなんだけど、そこからの歓声も聞こえる。

さらに、花火が10発くらい上がった。

ここでお返しの点が入ったら、どうするんだろうと思いつつ、
試合はそのまま終了。

大歓声がまた聞こえてくる。

10分位して、車がクラクションを鳴らしながら走り始めた。
それは今、24時半を過ぎても続いている。

そんな中、とてもほほえましく思えたのが、自転車。
自転車のベルを、ちりんちりんと鳴らしながら走り回っているのだ。
ふつうは、車がクラクションをならしつつ、走り回る。
そこを、あえて(いや、自転車しかないのか?)自転車のちりんちりん。どこかしら、風鈴を思い起こさせる音。
そこまでうれしいか、ドイツファン。
しかし、私自身もうれしい。

テレビのニュースはこの喜ばしいニュースでいっぱい。
その脇で、フーリガンの対立があったことも伝えられ。

少し前には、近くのフェアビンドゥングと呼ばれる、ドイツの伝統的な学生団体(伝統的なだけに、設立当初はかなり民主的だったが、今では保守系に回っている、ともするとナショナル的ととられる団体)の寮から、ドイツ万歳の歌声が聞こえてきた。

これから外に出ようとは思わないが、
おそらく、中州をわたる大通りのメインになる橋は、通行止めになっていると思われる。浮かれて祝いまくる歩行者で、車の通りようがないのである。バス通りで、この橋を通らないとバスは町中に入らないので、これからバスに乗ろうと思う人は災難か。

また、改めて、車のクラクションが聞こえてくる。
とても緊迫した、すばらしい試合だっただけに、入った1点は貴重だった。
久しぶりに感動するいい試合を見せてもらった。
ありがとうドイツチーム。