「街が光る。11月11日土曜日は24時までショッピング」という広告の横断幕が市内のあちこちに下がっています。
naoさんのLange Nacht des Shoppingを読んだ時には、やっぱりベルリンって都会だから凄い、と思いましたが、シュトゥットガルトでもやっていました。今回で2回目だそうです。

この日はもともと「聖人マーティンの日」と言って、ドイツ各地で聖人マーティンゆかりの様々な行事が行われる日です。その中の一つがLaternenumzug、直訳すると提灯行列ですが、子供達が幼稚園などで自分で作った提灯をぶら下げて、日が落ちた街の中を、歌を歌いながら練り歩くというもの。ローマ時代の軍人の格好をして赤いマントを身につけた人が、聖人マーティンのシンボルとして、馬に乗ってこの行列を先導します。(聖人マーティンの偉業のお話は"Read More"で)

手作り提灯はこんな感じ
シュトゥットガルトでもこの日は様々なプログラムが用意されていて、11時からはSchlossplatzにて提灯作りのワークショップや、子供合唱団のミニコンサートなどがあるようです。
Marktplatz市庁舎前の広場では特設ステージが設けられ、ファッションショー、ジャズコンサートが予定されています。
そして17時30分からはEckensee周辺にて大提灯行列。去年は2000人以上の参加者がいたそうです。もちろん馬に乗った聖人マーティンも登場します。

昼間のSchlossplatz
夜になれば、シュトゥットガルト中心を貫く、大歩行者天国ショッピングストリートのケーニッヒ通りや、ベンツマークでお馴染みの駅の塔、その他市内のあちこちがライトアップされ、Schlossplatzでは花火もあるようです。

そんな光の祭典を楽しんだ後は、ゆっくり真夜中まで買い物をどうぞ、というところでしょうか。

ところでこの聖人マーティンにちなんだ提灯行列、ドイツで育った人なら(少なくともこの地方では)必ず一度はした事のある、きっと忘れられない子供の頃の思い出の一つだと思います。


St. Martin のお話

寒さが厳しいある冬の日、軍人マーティンとその一行は、道端で凍える一人の貧しい男の前を通りかかりました。
軍人達は皆誰も、この男には見向きもしません。しかしマーティンだけは、この可愛そうな人に何かあげられるものはないだろうか、と考えました。ところが自分も腰にさした剣と、体に巻きつけたマントのほかには何も持っていません。
マーティンは男に近づくと、自分の剣を腰から抜き、マントを脱いでそれを剣で二つに裂きました。そしてマントの半分を「これで体を温めて」と男にやり、残りの半分をまた自分の体に巻きつけました。
それを見ていた他の軍人達は、半分になったマントを着たマーティンをあざけ笑い、軍人にあるまじき行為と非難しました。そのおかげでマーティンは罰を受ける羽目にもなりました。

しかしその晩マーティンの夢に、男にやった半分のマントを身にまとったイエス・キリストが現れます。
そして一緒に現れた天使達に言います。「この男は洗礼を受けていないにも関わらず、道端で何も持たず、寒さに凍えている私に、自分のマントを裂いてその半分を与えてくれたんだよ」

この夢を見た後、マーティンはその後の一生を神とイエス・キリストに仕えるために、軍人を辞めて聖職についたということです。


St. Martin(日本語ではトゥールのマルティヌス)のHPがありました。ドイツ語ですが、写真や歌詞・楽譜、提灯の作り方等があって、絵だけでも楽しめます。