近所の森の黄葉

ヨーロッパの紅葉は黄色いと誰かが言っていたのを思い出し、改めてよく見てみると・・・やっぱり黄色というか、オレンジ系の色でした。

森にある広葉樹はブナや樫などが多く、楓も葉っぱが黄色くなる種類のもので、日本のもみじのようなものは殆どありませんから、森全体が黄色っぽく見えるのは当然と言えば当然かもしれません。が、実は日本のような赤い紅葉もちゃんとあるんです。

それはブドウ畑。以前まだバイク(のうしろ)にまたがって、暇さえあればそこいらじゅうを走っていた頃、ちょうどこの季節に物凄い風景に出くわしました。

それは小さな山というか、丘の斜面にあったワイン用のブドウ畑で、端から端まで2、300メートル赤・茶・褐色・オレンジそして黄色といった、とにかく暖色系の色が散りばめられた絨毯でした。
あまりの色とりどりの美しさに、その絵は文字通り、脳裏に焼きついているのですが、何しろあっという間の出来事だったので、その後それが何処のブドウ畑だったのか未だに見つけ出せていません。

たまたまその場所の、その年の紅葉が素晴らしかったのか、特別だったのか、とにかくあの風景に出会えないまま、毎年秋が終わってゆきます。

それで近所の紅葉を眺めて楽しみますが、それも充分綺麗です。
ところでこの辺には、日本で言う「紅葉狩り」という言葉も概念もありません。紅葉(黄葉)する森やブドウ畑はたいていすぐそばにあるので、わざわざ見に行かなくてもいい物だからです。