ドイツに来たばかりの年は、あれ、ドイツって6日にサンタクロース来ちゃうの?と思ってました。
5日の夜になると、ドイツの子供達は長靴の片方を玄関先に出してからベットに入ります。それは真夜中にニコラウスが来て、プレゼントを置いていってくれるからです。
この人物、一応ニコラウスという名前でもあるし、サンタクロースとは全くの別者なんですが、最近は本来のニコラウス像が薄れて、ニコラウス=サンタのイメージが広がりつつあります。

Weihnachtsmann ワイナハツマン
今朝読んだ新聞には「ニコラウスがサンタに追いやられる!」というタイトルで、このイメージの曖昧についての記事もありました。

そもそもニコラウスはカソリック教会の司教で、聖人でした。周りの人々への慈悲深い行為で、キリスト教の基本概念となっている神と隣人への愛の象徴的存在となり、命日(西暦300年中ごろの12月6日)を記念して、この日が聖なるニコラウスの日となったんだそうです。

この隣人愛すなわち分け与えのコンセプトが、ニコラウスは6日にプレゼントを持ってやって来る、に変化したのですが、アメリカで(宗教とは関係なく)生まれたサンタクロースが、コカコーラの宣伝を大々的にしたおかげで、クリスマス→プレゼント→サンタが持ってくるの図式が定着してしまった。今やニコラウスの名前で、司教の姿をした聖ニコラウスを思い浮かべる人間は減ってしまっているのではと、教会では危惧している、というのが大まかな新聞の内容でした。

元祖ニコラウス 司教です
確かに、クリスマス関係のお菓子やプレゼント(を包む紙とか)に付いてる絵は、殆どが私達にもおなじみの、あのサンタクロースです。十字架の付いた帽子をかぶって、司教が持つ杖(のようなもの)を持ったニコラウスに出会うことが出来たのは、キリスト教関係のオンライショップのみでした(^^;)

でも子供達にとってはそんなのはどうでも良いこと。とにかくプレゼントが貰えれば、誰からでも嬉しがります。ただプレゼントといっても、この日はお菓子とかクルミやみかんなどのちょっとしたもので、本当のクリスマスプレゼントは24日にChristkindクリストキンド(子供の天使)が持ってきてくれます。

ちなみに・・・慈悲深いのが有名なニコラウスですが、悪い子供には細枝を束ねたムチを取り出して、その年にした悪行をひとつひとつ挙げながら、ピシピシをお仕置をするんだそう。想像するとその変貌振りが結構怖いです。