ベーゼン行きませんか

タイトルは経済用語?いいえ実はこれワインの産地でよく見かける、ワイン農家直営の簡易レストランです。

自家ワインの販売を主な目的としたこのレストランもどき、ワインを飲むだけでなく、この辺の家庭料理も楽しめます。商業レストランとしてのライセンス無しで営業できますが、開業できるのは一年のうち4ヶ月以内、さらに一回が最大2ヶ月という制約があります。

もともと副業ですから、いつやっているかも農家の都合によって様々です。地元の人間なら地方紙の広告や、インターネットですぐ分かりますが、通りすがりの人は↑このほうき(Besen)の目印に注目してください。

略してBesen(ベーゼン)の多くは納屋の一部等を改造して、ベンチとテーブルを並べただけという様なシンプルさですが、たまに自宅のリビングを開放なんてのもあります。(その場合知らない人のうちでご飯を食べるみたいでちょっと変^^;) 

さっぱり味
料理の品数はごく少なく6~7種類といったところ。そして殆どが肉料理です。左の写真は典型的な一品のSalzfleischですが、これはその名の通り、塩漬け豚肉を茹でたもの。ソースは無くてマスタードで食べます。大きさは日本人女性のビーチサンダルというところ。大抵2枚出てきますから結構食べ甲斐あります。

肉料理にはパンがついてきますが、Besenのパンは大抵自家製の石焼オーヴンパンで、もちもち感たっぷり。お持ち帰りで丸ごと買える所もあります。
そしてもう一つ、ベーゼンに行ったら是非試して頂きたいのはSauerkraut。とろけるくらいに煮込んであり、暖かいまま出てきます。これこそ家庭の味で、食べる所により微妙に味が違い、それも楽しみの一つです。

ザワークラウト これとワインだけでもいい 丸ごとは直径25cmくらい

この他にも豚の血で作った褐色色のソーセージがのっている、Schlachtteller・ソーセージの盛り合わせや、ドイツ風餃子Maultaschen、どこから見ても日本のとんかつと同じなSchnitzel(ソースは付いて来ません)、付け合せにもう一品のKartoffelsalat・ジャガイモのサラダ等が典型的なBesenのメニューです。

それからBesenの魅力のもう一つは、なんと言っても料理の値段が安い事。このSalzfleischは一皿4.60ユーロ、Sauerkrautは1.50ユーロでした。そんな訳で私達のように料理だけを目的に来る人も多く、大抵のBesenは期間中いつも満員です。

料理の味ははっきり言って農家により当たり外れがあったりしますが、地元のワインが飲めるし、安いし、納屋の中だったりする雰囲気が良いです。旅行中にBesenのサインを見たら、どうぞお試しください。