関東地方は梅雨なのに雨が少なくて、水不足が心配されているそうですが、南西ドイツは最近毎日のように雨が降っています。

といっても暑い日の夕方あたり、夕立のようにひとしきりザッと降ったり、夜中に雷ゴロゴロなりながら2時間ぐらいガーっと降ったりという、あまりドイツらしく無い妙な天気なんですが、そのお陰で庭や森の緑たちは育ち放題と言う感じ。

そして雨上がりの道には、いたる所に丸々と太ったナメクジや巨大なカタツムリ達が徘徊し、踏んで歩かないようにするのに一苦労です。

昼間暑くて雨も降って、植物や小動物には最高の環境だろうと思いますが、「あの虫」も今勢いに乗って増えているのだろうか・・・?と思うと頭が痛いところ。

前置きが長くなりましたが、「あの虫」こそがドイツ各地で恐れられているZecke(ツェッケ)です。

この虫の説明についてはこちらをクリック
サイト上の左側・他の言語欄でドイツ語(Deutsch)に飛ぶともう少し写真が見れます。
(うわぁ~見てるとゾクゾクしてくる・・・。)



このZecke、草木のあるところに生息します。森はもちろん原っぱや公園の芝生の中にもいるかもしれません。家庭の庭にもいるところにはいるんです。

ドイツで一番恐ろしい動物?とまで言われる事のあるこの虫、その理由は怖い細菌にあります。
運悪く細菌を持つZeckeに咬まれて感染した場合、大きく分けて2つの病気になる可能性があるからです。

一つは脳炎及び脳膜炎(FSME)。これは下手をすると死にも至る怖~い病気です。

報道によれば、昨年はドイツ国内で550の臨床例が報告されていますが、そのうちの10から20%は後遺症の残る重症、1~2%が死亡との事。

ただ、FSMEに感染して重症になる確率は年齢に比例するようで、子供になる程軽症で済む確率が高いそう。

今年は前回の冬が異常な暖冬だった為に、春先からZeckeの大量発生が予想され、それに伴ってFSMEに対する予防注射を希望する人も激増、薬が足りなくなる?とまで噂されました。

そして二つ目の病気が、Borreliose(日本語ではライム病に匹敵?)

こちらも関節炎や皮膚炎等を引き起こす怖い病気です。FSMEのように死に至ることは無いかもしれませんが、慢性化すれば一生の問題です。

サッカードイツ代表選手でもあるBayern München のBastian Schweinsteiger、彼の膝の故障が2年前に咬まれたZeckeに拠るものだと判明したのは4月頃の話でした。

この病気、現在のところFSMEのように予防注射が無く、Zeckeに咬まれないようにするしか予防方法がありません。あるZeckeサイトによるとBorrelioseの菌を持つZeckeは全体の1/4以下とありますが、これってどうなんでしょう? 20%ぐらいは危ないって事??

ただもし感染しても全員が発病するわけではありません。
そして菌が虫から人間の体内に届くのに数時間かかると言われているので、咬みつかれた後なるべく直ぐに虫を取り除ければ感染する確立が下がります。

もし感染してしまったら、咬まれた後が赤くなるのがその印し。それもポチッどころでなく、直径10cm以上の大きさになったり、赤い部分がドーナツ状に広がって行ったりします。万が一そうなったら、すばやく医者に行って抗生物質での治療が必要です。

といった具合に、本当に厄介なこの虫についてちょっとしつこくなりました(汗・・・)
でもドイツ旅行(特に危険地域)をされる際には、こんな事もあるという事を頭に入れて置いてもいいかもしれません。


写真はドイツ国内でのZecke危険地域です。色の濃い所が超危険。(Zecken.deより)

Zeckeに対する自己防衛の方法や咬まれた時の対処の仕方など、知ってて損はしませんので(^^;)、次回にお伝えします。