静岡県サッカー国体選抜が7月にドイツへやってきて、暑い中、約1週間で3試合をこなした。
エスパルスやジュビロのクラブユースが不在の中でも、ブンデスリーガのユースチームを相手に2勝1分けと好成績を残した。
日本のユース年代のレベルは世界と比べても劣らないと思うし、ヨーロッパのユースよりもだいぶ多く練習していることを考えれば、今回の結果は決してできすぎではないと思う。
だけど、ユース以降に日本が世界を相手に勝てなくなるのを見ていると何でかと思う。
ユース年代なら強いチームは日本国内にもたくさんあると思うので、海外に来て強い相手に勝つことだけを目的にするのではなくて、違う国のサッカーを通して、日本で通用するけど海外では通用しないプレー、日本では必要ないけど海外で必要なもの、自分の新しいプレースタイルなどが発見できたらいいと思う。


<コーチのエァーティ>

今回チームの指導を担当したコーチのエァティは、ドイツサッカー協会トレセンコーチでもあり、過去にはブンデスリーガ1部のアレマニア・アーヘンのユースの監督もしていた。
また、アメリカでもコーチ研修の経験があり、元ドイツ代表監督のクリンスマンのようにドイツサッカーに最新のトレーニング理論を組み入れて指導していた。
エァティは2回の練習を見て1試合目のスタメンを決めたけど、日本人スタッフからの情報もなしに、ほとんどの選手のポジションを見抜いていた。
更に、普段フォワードの選手をサイドバックで使うなど、選手の新しい可能性も見出していた。
試合でのコンビネーションを少しでもよくするために、パス練習などでもポジションの近い選手同士を組ませた。また、右利きで左サイドをプレーする選手には練習中なるべく左足を使うように指示していた。
短期間でやったことがすべて結果に現れるわけではないけど、レベルの高い選手たちだったので、エァティのプロフェッショナルな要求にも答えていた。
中にはエァティがドイツに残ってやったらどうだというような選手も何人かいた。



エァティーの練習メニュー (守備 → 攻撃)

1日目:
・ボールを持つ相手にディフェンスが2対1をつくる
・4バックとボランチの連携

2日目:4バックの守備とカウンター

3日目:パスの受け方

4日目:中盤の組み立て

5日目:
・シュート練習
・ゴール前での2対1,2対2,3対2



<1.FCケルンの練習見学>

ケルンの練習も見学した。
練習を近くで見ると、選手の大きさ、速さがよくわかる。すごいシュートも打つけど、以外に左足があまり蹴れない選手がいることもよくわかる。
ケルンは昨シーズンブンデスリーガ2部に降格し、1シーズンで1部復帰を目指している。
しかし、成績不振を理由にスイス人のハンスペーター・ラトゥアー監督(写真の黒T)が解任された。(3部から昇格したばかりのコブレンツにもまさかの敗北)

エァティーは日本の若い選手たちをとても気に入っていた。
もちろん今回の選手たちのレベルが高かったということもあるけど、チャンスがあれば日本で監督もしてみたいと言っていた。長期でも短期でもぜひ日本でやってみたいらしい。