ドイツでは冬の間中断していたブンデスリーガが再開し、昇格と降格をかけた熾烈な戦いが繰り広げられています。各チームはリーグ再開に向けて冬の間に調整をしますが、天候の影響もあり、室内でトレーニングを行うこともあります。特に12月から1月にかけては、プロだけでなくアマチュアやユース年代を対称にしたフットサルの大会もドイツ各地で行われ、多くのチームが大会に参加しています。


<雪の降り積もったグランド>

 ドイツでは日本で行われているような国際ルールのフットサルはほとんどといっていいほど普及していません。実際に、ドイツでは「室内サッカー(Hallenfussball)」という言葉が使われていて、日本で親しまれているフットサルとはいくつかの点でルールが異なります。ドイツでフットサルの全国選手権が行われたのも2006年とここ最近の話で、プロリーグも存在しません。

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<U15の決勝 ドルトムント対シュトゥッツガルト>

 室内サッカー大会では11人制のときよりもフィールドが狭いし選手の数も少ないので、選手同士の連携が直接チームの連携に結びつきやすい。敵選手4人のうち1人でも崩して数的優位を作り出せれば、ゴールに結びつくチャンスは一気に大きくなります。
 例えば、U15の大会でドルトムントには飛び抜けた選手がいて、その選手が局面を打開してチャンスを作り出していました。パスやドリブルで敵を1人抜けば、フィールド内はキーパーを抜かして4対3の数的優位に。ゴール前に関しては3対2の数的優位。一人崩されたら、残りの選手へのしわ寄せが大きくなってしまいます。


<U17の大会で優勝したカイザースラウテルン>

 キーパーを含めた5人対5人で試合が行われるという点では国際ルールと同じですが、ドイツの室内サッカーでは普通のサッカーと同様にスライディングタックルやショルダーチャージが許可されています。狭いスペースの中でボディーコンタクトを受けるので、ボールコントロールが非常に難かしくなる。
 また、フィールドは高さ1mほどの壁に囲まれていて、この壁を越えない限りプレー続行となります。壁を超えた場合は、キックインではなく手でボールを転がしてリスタート。試合会場によってルールはまちまちで、タッチラインに壁がない場合や片方のサイドラインだけに壁が立っている場合もあります。


<ビール片手に観戦>

 我がヴィルゲスもトレーニングをかねていくつかの大会に参加しました。1月に行われたビール会社主催のハッヘンブルガー・ピルズ・カップでは準優勝と最多得点チーム。また個人でもチームメイトのトーマス・エシュが最優秀選手、俺は得点王になりトロフィーとビールをもらい、ビールはチームへ寄付しました。ビール会社主催とあって、チームは合計で200リットル以上のビールを賞品としてもらいました。


<MVPのトーマス・エシュと>

 冬の間にはこのような大会がドイツ各地で開催されていて、入場料さえ払えば誰でも試合を観戦することができます。選手だけでなくリーグ戦再開を心待ちにしている観客もビール片手に試合を楽しんでいます。