ブンデスリーガ1部に所属するBorussia Moenchengladbach(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)の練習を見学してきました。1900年に創立された伝統あるこのクラブは、現在、1部リーグで最下位と低迷していますが、過去にリーグ優勝5回、ドイツカップ優勝3回、UEFAカップ優勝2回の実績を残しています。日本でもボルシアMGとして知られ、黄金時代を知る中年サッカーファンには人気のあるチームです。日本企業の京セラもスポンサーに名を連ねています。

 ホームタウンは人口27万人ほどのメンヒェングラートバッハという街で、街外れのボルシアパーク内には5万人以上を収容することができるスタジアムを構えています。スタジアムの周りにはたくさんのグランドが並び、そのなかの一画で練習が行われました。

 この日の練習は攻撃、特にサイドからの攻撃に重点が置かれていました。フォワード組とそれ以外のメンバーに別れてシュート練習。フォワード組はペナルティーエリア周辺のいろいろな角度からオフサイドラインを突破してシュート。それ以外は両サイドからのセンタリングシュート。最後は3分の1ほどのコートでセンタリングゲームが行われました。シュート練習から最後の練習までサイド攻撃にこだわっていたが、いかんせんセンタリングの精度が悪くなかなかゴールに結びついていませんでした。

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<スタジアムをバックにトレーニング>

 今シーズンは成績不振のために監督が代わり、現在はオランダ人のルフカイ監督が指揮をとっています。しかしながら、なかなか結果が出せず、チームは30節を終えてリーグ最下位。15位の降格圏外のチームとは8ポイントの差が開いています。

 チームにはドイツ代表のMarcell Jansen(マルセル・ヤンゼン)やOliver Neuville(オリバー・ノイヴィル) - ドイツではネヴィルと呼ばれている - をはじめ、デンマーク、ベルギー、スイス、ノルウェー、コートジボアール、アルゼンチン、アメリカなどからの代表選手もプレーしています。ヤンゼンは攻撃的な左サイドバックで、21歳ながらここのところ代表でも出場機会が増えてきています。190cmと長身ながら、スピードもあり左サイドをえぐることができる、でかくて速い選手。チームの降格とともに、バイエルン・ミュンヘンやロンドンへの移籍の話も持ち上がっています。

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<グラートバッハの一員に>

 練習場のすぐ横には記念写真用のボードが用意されています。顔をはめれば、グラートバッハの一員に。写真は左から、アメリカ代表キーパーのケイスィー・ケラー、オリヴァー・ネヴィル、アルゼンチンのインスア。ちなみにこのボードの裏側には違う選手たちが立っていて、ポランスキーとヤンゼンとのショットが可能。練習場にはリーグ残留を願うファンたちがチームマフラーなどを巻いてたくさん来ていました。

 数日後には、Leverkusen(レバークーゼン)とグラートバッハの試合を観にいきました。両チームともにミスが多く盛り上がりにかける試合でした。ロスタイムにレバークーゼンのウクライナ代表フォワード・ボローニンが決勝点を決め、グラートバッハはアウェイでの勝ち点1を逃してしまいました。

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<団結をアピールするグラートバッハファン>

 ブンデスリーガは30節を終え、残り4試合となりました。前節、4位のバイエルン・ミュンヘンが3位のシュトゥッツガルトに負けたため、優勝争いは1位のシャルケ、2位のブレーメン、3位のシュトゥッツガルトに絞られました。降格争いはかなりの混戦で、7位のヘルタ・ベルリンから降格圏内までは5ポイントしか差がありません。現在降格圏内の3チームは、16位アーヘン、17位マインツ、18位グラートバッハとなっています。

 ブンデスリーガ2部からは自動的に3チームが1部に昇格します。残り4試合を残し、1位カールスルーエ、2位ハンザ・ロストック、3位ドゥイスブルク、ドゥイスブルクと6位のカイザースラウテルンは3ポイント差しかありません。昨シーズン2部に降格し、1シーズンで1部復帰を目指していた名門ケルンは現在10位で、昇格は来シーズンに持ち越しとなりました。初のブンデスリーガシーズンを迎えたKoblenz(コブレンツ)は、長年チームを育て上げてきた監督のミラン・ザチッチを今週解雇しました。2部から3部へは15位から18位までの4チームが自動降格し、コブレンツは15位イェナと同じポイントで13位に位置しています。シーズン終了に向け、これからどの試合も目が離せなくなります。