null
<シュトゥッツガルトの空港にて>

 シーズン終了後、チームのスペイン旅行に行ってきました。シーズンオフのこの時期、かなりのチームがスペインのMallorca(マヨルカ)島へ毎年のように飛んでいます。これまでドイツで所属してきたチームも毎年マヨルカ島へ行ってましたが、自分はいつもほかの場所を旅していたので、今回が初スペイン、初マヨルカでした。昔所属していたReimsbach(ライムズバッハ)の友達に連絡してみたら、彼らはWirges(ヴィルゲス)よりも1週間先にマヨルカに行っていました。

null
<ビーチ沿いの道>

 この日のためにおそろいのTシャツが作られて、ヴィルゲスの選手は「俺たちはヴィルゲスで最も美しい男の部下です」というTシャツ、監督ハンズィは「俺がヴィルゲスで最も美しい男」というTシャツを着て行きました。普段だったら恥ずかしいこのTシャツだけど、同じようにおそろいのTシャツを着た団体を空港やマヨルカでいくつも見かけました。まさにお祭り騒ぎ。

 行きの車の中にはビールが用意されていて、朝の9時前だというのに、空港に着く前にはみんな5本以上のビールを飲み、空港の待ち時間でも飲み、飛行機の中でも飲んで朝から飛ばしっぱなし。更に、マヨルカの空港に着いたときは、先に到着していたチームメイトのマヌエルがビールを買って待ち構えていました。

null
<ドイツ人であふれかえるビーチ>

 日本人にとってのハワイのように、マヨルカ島には毎年多くのドイツ人が旅行に行くと聞いていたけど、現実は自分の想像をはるかに超えていました。島の中心都市はPalma(パルマ)というところで、自分たちの滞在先はパルマから車で30分ほど離れたBallermann(バラマン)という地域でした。ここはドイツ人なら知る人ぞ知るところで、まさにドイツ人たちのパラダイス。99パーセント以上がドイツ人。全くスペインにいる気がしないけど、このなんでもありのパラダイスに病み付きになった多くのドイツ人団体が毎年ここを訪れています。特に、シーズンを終えたサッカーチームが多く、偶然にも昔のチームメイトや対戦相手に遭遇しました。ヴィルゲスと同じリーグのチームも来ていて、わざわざスペインまで来て一緒にいなくてもいいのに、昼間から3チーム一緒にビーチで飲んだくれていました。

null

 バラマンのビーチには150メートル間隔で1から15くらいまで番号がつけられていて、6のビーチから50メートルのところには巨大なビアホールとディスコを備えるBierkoenig(ビールの王様)というドイツ語の店があり、連日超満員でドイツ人たちが机の上で踊ったり大声で歌ったりしています。バラマン6はドイツ人にとっての聖地となり、ここのビーチはドイツ人たちによって埋め尽くされます。そのほかにも、バラマン6にはドイツ語で「ビール通り」や「ハム通り」といったものがあり、どこもかしこもドイツ人だらけ。流れる音楽はすべてドイツ語で、それもみんなで肩を組んでビール片手に大声で歌うような曲ばかり。チームメイトと一緒に騒ぐにはもってこいだけど、さすがに何日も朝から晩までこのノリと音楽にはついていけなかったので、時々一人でパルマの街へ出かけていきました。チームメイトたちは何回もマヨルカ島を訪れているけど、まだバラマンを離れてパルマの街に行ったことがないと言っていました。「街へ言ってくる」と言ったら「アホか」と言われました。

null

 昼ごろからビーチで飲み始め、夕方シャワーを浴びてからビアホールやディスコに出向く。朝方帰ってきて少し寝てからまたビーチへ出向く。スペインにいるけど音楽も言葉もすべてドイツ語。マヨルカの旅を嫌って旅行に参加しない人もいるけど、それでも毎年のように懲りずに多くの人がマヨルカを訪れています。マヨルカ自体はいいけど、日本人がこの一角に近づくことは絶対にお薦めしません。