9月12日にケルンでドイツとルーマニアのテストマッチが行われました。現在ヨーロッパでは、2008年にスイス・オーストリアで開催されるヨーロッパ選手権の予選が繰りひろげられていて、残り4試合を残しドイツもルーマニアもそれぞれのグループで首位を走っています。どちらのチームにとっても残りの予選や本選に向けてこの試合は大事な一戦となるでしょう。

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<両チーム国歌の斉唱>

 ドイツが最後にルーマニアに勝ったのは1984年のヨーロッパ選手権の時で(ランスで2-1で勝利)、2004年にブカレストで行われた最新の試合では1対5で負けています。更に、ルーマニアはPiturca(ピトゥルカ)監督の下、ここのところ引き分けも含み14試合負け無し。これまでのルーマニアの無敗記録は16試合で、ピトゥルカ監督は記録を更新したいと意気込んでいます。

 しかしながら、ドイツ代表はケルンで行われた国際試合で21試合中1度しか負けていません(1935年に1-2でスペインに敗北)。そして、ワールドカップ後に就任したLoew(レーヴ)監督の下、13試合で11勝1敗1分けという結果を残しています。引き分けはキプロスとのユーロ予選(1-1)。1敗はデンマークとのテストマッチ(0-1)。

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<先制点をアシストしたシュヴァインシュタイガー>

 ドイツは怪我のため、バラック(チェルシー)やフリンクス(ブレーメン)、レーマン(アーセナル)などの中心選手を欠きましたが、レーヴ監督は今後可能性のある若手を積極的に使いました。ツートップには、元ケルン(現バイエルン)のポドルスキーと現ケルンのヘルメスを地元でスタメン起用する粋な演出。キーパーにはシュトゥッツガルトからバレンシアへ移籍したヒルデブラントがスタメン。ちなみに、ポドルスキーの愛称は「ポルディ」。

 ルーマニアは、過去ケルンでプレーし、今はルーマニアリーグ1部のFC Vaslui(バスルイ)で選手兼監督を務める39歳のムンテアヌを召集。後半に途中出場すると、ドイツサポーターからも声援が飛びました。

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<逆転ゴールに喜ぶポドルスキー>

 ドイツは4-4-2のシステムで、本来サイドでプレーするシュヴァインシュタイガー(バイエルン・ミュンヘン)がヒッツルスペルガー(シュトゥッツガルト)とともに中央でゲームメイクを任されました。ちなみに、シュヴァインシュタイガーの愛称は「シュヴァイニー」。

 ルーマニアは4-2-3-1のシステムで、マリカ(シュトゥッツガルト)をワントップに置きムトゥ(フィオレンティーナ)が左サイドに。守りを固め、素早いカウンターで攻め込み、前半3分には、フリーキックからディフェンダーのゴイアン(ステアウア・ブカレスト)のゴールで先制しました。

 ルーマニアが4-4-2で来ると予想していたドイツは、前半、左に張ったムトゥに対応しきれず、カウンターで何度か危ない場面を作られました。また、パスミスも多く、フォワードまでボールがなかなか回りませんでした。前半終了間際には、シュヴァインシュタイガーのセンタリングをシュナイダー(レバークーゼン)が頭であわせ、1-1の同点でなんとか前半を折り返した。

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<後半投入されたレバークーゼンのロルフェス(中央)>

 ルーマニアは、前半の途中で肩を痛めたキヴー(インテル)を欠くことに。ドイツは後半からA.フリードリヒ(ヘルタ・ベルリン)を投入すると安定し始め、途中交代で入ったオドンコア(セビージャ)とポドルスキーの追加点により3-1と逆転に成功。ルーマニアの無敗記録を14でストップしました。

― この試合のベストプレーヤーに選ばれたポドルスキー

「地元ケルンでゴールを決めることができてうれしいです。経歴のない若い選手が多くても、チームワークとコンビネーションでいいサッカーができるということを示すことができたと思います。」

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<GKのヒルデブラント(12)とA.フリードリヒ(3)>

 今年5月に行われたデンマークとのテストマッチでは、多くの新人選手を使い2軍扱いされたあげくホームで0-1で負けてしまったドイツですが、今回はテストをしつつも良い結果を残しました。62,07%のドイツ人が、「2008年のヨーロッパ選手権ではドイツが優勝する」(Kicker誌)と予想しており、レーヴ監督と代表への期待が高まっています。