「ドイツ最後のジェントルマン」マックス・ラ-べと個性あふれる12人の楽士たち
彼らの素顔に迫ります!


トーマス&パートナーズ(以下TP)パラスト・オーケストラ設立から20周年ということですが、20年といえば子供が大人になってしまう、とても長い時間です。その息の長さの秘訣はどこにあるのでしょう?

マックス・ラ-べ(以下MR)そうですね、まず私たちは、結成してからの数年間は非常にゆっくりと活動していました。焦らずに、でも着実に自分たちが演じることのできる曲目を増やして、少しずつ成長していったんです。今振り返ればそれがよかったのだと思います。

TP:オーケストラはいわゆるチームプレーです。メンバーとの話し合いや合同練習で一番苦労することは何ですか?

MR:私たちはバンド結成時からずっと共に修学旅行をしているようなものだと言えます。そんな状況が続いているのだから、もちろん喧嘩もします。だけど、原因はたいてい音楽をめぐる意見の対立で、仲違いは滅多にありません。



初来日でふらりと街を歩くラーベさん。意外と長身なのです。



TP:1920年代~30年代の歌を歌い続けていくためには、精神的にも身体的にも相当なコントロールが必要であると聞いたことがあります。ラーベさんの美しい歌声を保つために、日頃から気をつけていることがありましたら教えてください。

MR:舞台の上ではもちろん、厳しく自分を制する必要があります。だけど、普段の生活では、周りが思っているほどストイックな生活は送っていませんよ。しっかり人生を楽しんで、喉にもちょっとは気を遣う。それでいいんです。

TP:ラーベさんはご自分が1920年代のベルリンに生まれてこなかったことを残念に思いますか?それとも、ポップやロック、電子系音楽があふれる現代で、当時の音楽のすばらしさを、今を生きる人々に伝えられることの方が楽しいとお考えになりますか?

MR:20年代音楽のレパートリーは、現代人の目から見るからこそ真の面白味を発見できるんです。私はジャンルや流行にこだわらずに自分の曲を選ぶし、コンサートでは2秒半で、お客さんをラーベ・ワールドにお連れすることができますよ!

TP:ラーベさんがコンサートで歌と歌の合間におっしゃるジョークはアイロニーたっぷりで、日本人にはとても新鮮です。私たちはこれを「ドイツのジョークか!」と思うわけですが、ラーベさんはドイツのジョークについてどうお考えになりますか?

MR:ええと、まず先に断っておくと、ドイツ人も私のジョークはかなりヘンだと思っているようです。そういう意味で、いわゆる「ドイツのジョーク」には当てはまらないかもしれませんが・・・・日本公演を行ったときは、私が喋ると同時に和訳が舞台背景に出たのですが、お客さんがリアルタイムで笑ってくれたので、私自身ちょっと驚いています。


にこやかな顔でサインに応じるラーベさん。舞台の上では無表情ですが、普段の笑顔もとってもステキです!!!



TP:ニューヨーク、上海、東京など世界中でコンサートを行っているラーベさんですが、メインとなる歌はやはりドイツ語です。歌詞を翻訳することによってドイツ語特有の面白味が消えてしまうこともあるかと思いますが、それでも海外公演で成功を収めることができた理由はなんだと思いますか?

MR:娯楽音楽であっても決して妥協せず、最高の演奏を目指すこと。それにつきます。バッハやモーツァルトの楽曲を演奏するのと同じモチベーションで自分たちの音楽に向き合う。そうすると自然に努力しようという気になれるんです。

TP:最後に、来年の日本公演まで待ち切れない、というラ-べ・ファンの方たちも含め、ドイツジャパンHP読者の皆様に一言お願いします!

MR:日本での初公演は私たちに大きな歓びと、そして深い印象を与えました。私たちに興味を持って下さる日本の皆さんに心からご挨拶申し上げます。2007年5月まで、どうか待っていてくださいね。

ラ-べさん、どうもありがとうございました!

目まぐるしく、そしてせわしない現代社会を、黄金の20年代のアイロニーで彩り、各地をめぐり夢を与えるマックス・ラ-べと12人の楽士たち。音楽には絶対に妥協しないそのスタンス、決めるところはバッチリ決めて、楽しむところはしっかり楽しむ。まさにオトナの修学旅行です。来年五月の修学旅行先は、大阪、小倉、そして東京!広報YUKOもぜひ、その修学旅行に参加させてもらいたいと思っています!!来年春までまだしばらく時間はありますが、これからもラ-べさんの最新情報を入手次第、皆さんにお伝えしますので、今後も当ブログをマメにチェックしてくださいね!

後記:

今回の文化ニュースはいかがでしたか?皆様のご意見・ご感想お待ちしております。
サッシャさんのご協力により実現しました、トーマス&パートナーズの文化ニュース、海外アーティストの活躍に目をつけている日本の企業の方々にも、きっと耳寄りな情報があるはず!どうぞお楽しみに!

トーマス&パートナーズとは?
ベルリンの若手法律家、ラファエル・トーマスにより創立されたベルリンを活動拠点とするコンサルティング会社。NHKからの委託で番組制作、通訳などを行うほか、最近では黄金の20年代音楽で知られるドイツの国民的人気歌手、マックス・ラーべの日本初公演をオーガナイズした。日独アーティストや企業の海外活動のマネージメントから、2006年W杯関連の仕事まで幅広く請け負う。

URL: http://www.thomas-and-partners.de/

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