先週、7月12日から15日にかけて、ベルリンのブランデンブルク門前にて、メルセデス・ベンツ・ファッション・ウィーク ー2008 Spring&Summerーが開催されました!N・Yやパリに較べると、モードの発信地としてはまだまだ遅れがちな印象を与えるベルリン。「歴史においても、ファッションの世界でも、ベルリンはいつも発展途上。でも、だからこそ新しいモノを生み出す力がある」と力強く語るのは、ベルリン在住のデザイナー、デジレ・クラインさん。今回のファッションウィークにも参加し、アレキサンダー広場のショールーム「Apartment Showroom」では、新進気鋭のデザイナー仲間と共に、2008年春夏コレクションを展示。早速、彼女のブースにお邪魔し、ショート・インタビューに答えてもらいました。



YUKO(以下Y):2008年春夏コレクションのコンセプトを教えてください。

デジレ・クライン(以下K):シンプルなラインに、手芸的要素をたくさん取り入れています。たとえば、ガーゼ素材の切り替えが入ったシャツや、紐を編んで作ったベルトなど。見た目はさっぱりしているけど、ディテールに凝っている作品が多いですね。

Y:ベルリンのファッション、モードの世界についてはどう思いますか?

K:周囲のデザイナー作品を見ると、なかなか面白いものを作っているなあと思います。でも、ベルリンのデザイナーは、というよりクリエイターは、皆ひとりひとりがやりたいことを追求しているんだけれども、仲間同士の、横の繋がりが希薄な気がしますね。だから、マネージメントや財政の面で、勝手が分からずに苦労している。そういうところを、今後もっと改善するべきですね。

Y:今回のファッションウィークは、メディアでもかなり話題になりましたが、パリやNYに較べるとベルリンは、モードの世界で遅れがちな印象を与えます。クラインさんはそのあたりをどうお考えですか?

K:パリやNYには歴史的な土壌がありますから、ベルリンは(モードの面で)遅れていると見なされても仕方ないのかもしれません。ベルリンは歴史的な面から見ても、ファッションにおいても、いつも発展途上です。でも、だからこそ新しいモノを生み出そうとする力があるし、デザイナーだけではなくて、ありとあらゆるクリエイターが集まって来る。とてもいい刺激になります。

Y:日本ではヴィトンやディオール、プラダ、最近だとクロエやバレンシアガなど、有名ブランドが非常に人気です。デザインそのものより、ブランドのネームバリューを重視している人も多く居ますが、ドイツではどうでしょう?

K:ドイツでもそういう傾向はありますよ。ベルリンは違うけど(笑)。
どちらかっていうとドイツでは、高級ブランドのバッグを買うより、H&Mとかの安い服を大量買いして満足している子が多いですね。で、結局皆同じようなものを着ているという・・・・。安くてある程度可愛ければそれでよし、で済ませてしまうのはちょっと悲しい。私はザールブリュッケン出身なんですが、ティーン時代は、まあH&Mにハマっていた時代もありますけど、古着を着たり、おばあちゃんの服を着たり、いろいろ試していました。それからアムステルダムの学校でプロダクトデザインを勉強し、デザイナーになったんです。
将来は服のデザインだけでなく、他のデザインも手がけてみたいと思っています。

Y:貴重なお話をありがとうございました。


翌日、筆者は日本からいらっしゃったあるバイヤーさんにお会いし、お話を伺ったのですが、ベルリンのデザイナーによる作品は、個性的なものが多いけれど、一般の人向けに大量に売るにはあまり向いていないという難点もあるのだとか。クラインさんのお話を伺っていたときにも感じたのですが、技巧にこだわるところはとってもドイツ的。パリやNYの華やかさ、エレガントさとは一線を画したベルリンのモードを、皆さんはどう思いますか?クラインさんの作品は、HPでも紹介されているので、気になった方はぜひ訪ねてみてくださいね。

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